薄毛で癖毛で白髪も多いです
直毛で毛量が多い女子の、ツヤツヤした髪の毛に憧れます
私は黒髪ストレートロングぱっつん前髪フェチなので、鈴木えみと栗山千明、シシドカフカをみるともう堪りません
あのツヤツヤつるつるサラサラなキューティクルの集合体を、顔に巻き付けて眠りたいくらい好きです
きっとちょっと冷たくて温かい、素敵な肌触りなのでしょう
21歳で縮毛矯正デビューをした私は、30歳になるまでずっと腰までのストレートロングを維持していました
5000円のシャンプーにトリートメント
3000円のヘアオイル
月イチでの美容室でのトリートメントも欠かしません
うねうねゴワゴワだった髪の毛に20年間苦しめられていたのを取り戻すべく、ストレートロングを楽しみます
暇さえあれば自分の髪の毛を触ってウットリします
ちょっとのウネリも許せなかったので、ほぼ毎月、最低でも2ヶ月に1回は縮毛矯正をかける始末です
ゴキゲンな毎日だったのですが、従姉妹の結婚式に出席したときのこと
後日送られてきたDVDには恐ろしいものが映っていました
…………
河童です
度重なる矯正により、スッカスカになった頭頂部から直毛のすだれを振り回す妖怪が私でした
自己イメージとあまりにもかけ離れた姿に、ずっと通っていた美容師さんに正直な意見を聞いてみます
「頭頂部??
全然薄くないよ、大丈夫大丈夫」
どう見てもハゲてるのに無理やりフォローされます
縮毛矯正は単価が高いので、商売的には正しい対応なのでしょう
「いや……どう見てもハゲてきてますよね?」
「1本1本が細いからそう見えるだけで、全然ハゲてないよ~」
私は頭頂部が薄く、耳の下辺りから毛量が多い体質です
どこの美容室に行っても
「バランス取りますね~」
という名目で耳から下の毛を、スカスカの頭頂部に合わせて執拗に鋤かれるので確信がありました
「いや……なんていうか……
なんか落ち武者みたいになってませんか??」
「え!!
い、いや……フフッ!
え!?…………プッ……なん……で…そう思うの??」
彼女の中で落ち武者がヒットしたらしく、肩を震わせながら必死で冷静を保とうとしているのが見受けられます
縮毛矯正を卒業しようと決意した瞬間でした
今日の夜ご飯です
エサを食べている気分になることがあります
女子力はどうやったら湧いてくるのでしょうか
特に前髪の癖が強く、ありのままではキューピーマヨネーズみたいな感じになるので、そこだけは矯正を継続しています
いっそスキンヘッドにして直毛のウィッグを被りたくなりますが、蒸れて薄毛が進行するのが怖いので今のところは願望です
仲のいい友達、ましてや家族と言えども、体臭や口臭、外見の欠点について指摘してくれる人は少ないので、意識して客観的な視点を持つことが必要だと感じました
やんわりと、それでいてわかりやすく、傷つかないように的確に指摘してくれるパートナーが欲しいです