母が大腸がんになりました
「カメラで見た感じそんな大きくないので、とりあえず開腹してみましょう」
カジュアルな診断を下されたらしいです
今日実家に行ってきたのですが、帰宅した父に検査結果を告げると
「うん……まあ……栄養つけて」
モゴモゴ喋りながら二世帯住宅の一階、自分の親元へ、そそくさと避難します
私とそう変わらない手取りの父は、給料の内10万円近くをパチンコや煙草に使ってしまうので栄養のつけようがありません
「火垂るの墓」で清太が衰弱する節子を病院に連れていった際、戦争と貧困に翻弄され、食べるものもままならない最中、医師に
「滋養をつけることですな」
と突き放され
「滋養なんて、どこにあるんですか!」
と憤るシーンが浮かびました
私と同様、逃げ癖のある父です
以前も母が子宮の病気で入院した際、入院費と生活費の話になったときに
「ない袖は振れない」
と呟いてパチンコに行った前科があります
子育てにも一切関心がなかったのか、父に怒られたり何かを教わった記憶がありません
気分で拳大の石をぶつけられ、膝の肉が削げたことはあります
昔はどこの父親もそんなものだと思っていたのですが、人に話すと驚かれたあとに同情されたり笑われたりするので、幼心に衝撃だった出来事を書いていきます
私の車です
お金がなくて内装に凝れなかったのですが、色合いが気に入ってます
ミントグリーンのラパンなのですが、丸っこくなった現行モデルよりも、昔のクラシックな感じが好きです
四角い車が好きなのかもしれません
大金持ちになったら緑か小豆色のインパラに乗りたいですが、ぶつけまくる自信があるので軽自動車がお似合いなのでしょう
実家の車庫に8回ぶつけています
奇行その1【救急病院で気取る】
私が幼稚園の頃、ハイハイを始めた弟が掃除機に手を突っ込み、人差し指と中指の肉が削げました
洗濯機を止める僅かな時間、母がスイッチを切らずにその場を離れた間の出来事です
骨が見えていたのと狂ったように泣く弟
私もつられて泣いてしまったので、運転免許も持っておらず、パニックに陥った母は父に電話をかけます
父は実の兄が経営するお店で働いていたので、わりと融通が利いたのかすぐに駆け付け、救急病院へと車を飛ばしました
火のついたように泣く弟とアホ面を晒す私
幼子2人の面倒で手が話せなかった母は父に受付をしてくるよう頼んだのですが
「目立って恥ずかしいから自分でやって」
と言い残した父は、出入り口のガラスに背をもたれながら微動だにしません
ロン毛をいじりながら、美人の看護士さんや可愛い患者が通る度にひたすらカッコつけます
悪目立ちするのは気にならないようです
長くなるので続きます