前回に続き、3ヶ月に渡る男漁りの記録です
②アプリのエンジニア37歳
私は北海道の田舎住みなのですが、市内では珍しいイケメンが居たのでマッチングしました
前回の43歳美容師と同じ、ソース顔なので好みとは真逆なものの、かろうじて産まれるかもしれない娘のことを考えると、目は大きいに越したことがないと、シジミ目の行き遅れ未婚のお母さんは思うのです
ユニクロのチャンキーストールです
YouTube動画で、黒のハイネックトップスにマフラーをオシャレに巻きつけるコーデに憧れて買いましたが、北国住みなので、上着も装備せずにストールを巻いた格好で外を闊歩していたら、気の違った奴だと思われるの確定なので未着用です
1ヶ月ほどアプリでのやりとりを続け、仕事が多忙だということで返信の遅さは気になりましたが、何せ市内では珍しいバツなしイケメンだったので、我慢してやり取りを続け、LINEに移行します
寒いし鍋を食べに行こうという話になったのですが
相手は土日休み
こちらはシフト勤務の平日休み
予定が合うわけもなく、かつ互いに
「自分の休みの前の日に行きたい」
という主張が強く、なかなか実現しません
高齢バツなし独身は、男女共に我が強く、人に合わせることが出来ない人が多いと感じます
全てを自分の思い通りに進めたいので
「やさぐれさんの勤務後はどうですか?
金曜日とか?」
「逆にエンジニアさんの勤務後はどうですか?
水曜日とか?」
互いに自身の快適さを追求するので、どこまでいっても話は平行線です
そのまま2ヶ月が経過し、4日に一往復ペースでやりとりは続けていたのですが、年下とはいえ、相手のぶりっ子 ぶりが鼻につくようになりました
「たち鍋食べたい! ぜったい食べたい!!」
「楽しみすぎる! わくわくする!!」
「今日も疲れたあ〜 明日もしごと
いきたくない!」
「いちおう課長ですから がんばってるよ〜」
楽しみですね
明日も仕事なんですね、お疲れ様です
とは返していたものの、大抵の社会人は明日も仕事ですし、平仮名のオンパレードとあざとい言葉遣い……
可愛い男性は好きですが、ぶりっ子は嫌いな私です
会話も噛み合っていないことが多く
昨日言ってた喉の痛み取れました?
来月は◯日と◯日が休みです
というような私のLINEに
「つかれたあ〜
12時間はたらいてもまだ終わんなくて、家帰ってきてからも仕事してた〜」
という謎の回答が度々来るので
頻繁に私の問いかけスルーしますね
と指摘するも
「スルーじゃないよ!
疲れたから疲れたって言っただけ
腐っても課長だし」
更によくわからない回答で上塗りされます
相手がどうしても金曜日か土曜日の夕方がいいと譲らないので、しぶしぶ私の仕事終わりに会う約束をしますが、19時くらいに帰宅し、そこからシャワーをして、髪を乾かして、化粧をして、服を着替えて、目的地に向かって、次の日も仕事で……
日が近付くにつれて、面倒くささが勝ってきたので、せめて奢ってもらいたいと思い立ち、ストレートに投げ掛けてみます
「ちなみに割り勘派ですか?」
1時間ほどで既読がつき
「割り勘でも、俺がちょっと多く払ってもいいし!」
………
決定的に行きたくなくなりました
初回は奢ってほしい派なので、それを伝え、合わないようなのでまたの機会にしましょうと返信
「え!なんで?
食事に行くのに奢りとか割り勘とか気にする概念がなかったから、言ってくれれば普通にごちそうするよ」
と返ってきたので
割り勘でもいいし、俺がちょっと多く払ってもいいし
という返信にご馳走という概念がない気がして……
という41歳5ヶ月の気の狂った回答に
「ごちそうしてほしいなら、普通にゆってくれればいいじゃん!」
と指摘されますが、ご馳走してくれと強要した時点でタカリになるので、それは何か違うんですよ
なので大丈夫です
と断りを入れたところ
「そっかー 残念」
といった返信で終わりました
やり取りの中で
課長です
稼いでます
仕事頑張ってます
というアピールが凄い割に
「俺がちょっと多く出してもいいし」
という回答に、全く男気を感じられなかったので嫌でした
徐々に仲良くなって、人となりを知ってからの出会いではないので、アプリは色々と難しいですね