人生のツケが押し寄せすぎ

40歳ひとり暮らし貧乏女の心境と愚痴

ストーカーからのプレゼント

素知らぬ顔してこんばんは

2ヶ月半ぶりの私です

41歳2ヶ月となり、絶望にも慣れてきた今日この頃

色々とマヒしてきたのか、夜泣きをすることもなくなり、淡々と毎日を送っています

ブラック過ぎる職場では、退職者が相次いでいますが、年齢とスキル、経歴を考えると、他業種で食べていける気がしないので、なんとか食らいついています

過労で倒れそうになったり、すれ違う度に小声でボソボソ嫌味を呟く同僚の31歳のカマキリのような男に、仕事が出来ない私が悪いんだろうし、文句があるなら腹立つからハッキリ言ってくれと頼んだところ

「妖精と話してるだけなので気にしないでください」

「ハッキリ言えるメンタル持ち合わせていないので」

と、返されます

これまでに2度喧嘩になりました

疲労とストレスで私含めて全員病んでいるのでしょうが、妖精の国から出てこないで欲しいです

10年以上前から私をストーカーしている常連さんがいます

歳は61歳

中国拳法を生業にしているのですが、東京では門下生が沢山居たものの、地方の田舎では儲けが少ないらしく、副業で理学療法士をしながら生計を立てています

長年東大卒だと聞かされていて、戯言だと決めつけていましたが、同じく常連の税理士さんに確かめたところ

「俺も絶対嘘だと思ってたけど本当だった」

とのことで、顔は角野卓造に似ていて、身長186センチ、常に鼻毛が出ているのが特徴です

恋愛対象ではないものの、破天荒な性格が面白いので、愛の告白や連絡先交換は断り続け、勤務先の飲食店やスーパーで話す程度の関係を続けていました

我慢が出来ない性格で、暴言を吐いたり、上司やお客さんを殴ったりしてクビになるとことが多く、勤務先を転々としていましたが、アル中でもあるので、数年前に飲酒運転で免許取り消しとなり、田舎町を徒歩で過ごす過酷な生活を強いられていました

途中、免許を再取得しにいったものの、路上運転中に教官を殴ってしまい、自動車学校を退学になったそうです

2年前にお父さんが亡くなり、去年の秋頃、お母さんも癌で入院をしていました

去年の12月終わりの頃

1週間ほど店に来ない日が続き、帰りに寄ったスーパーの前で、大雪の中、10キロの米袋を持って放心する姿を見ました

挨拶をしたところ、入院していたお母さんが亡くなったとのこと

「……俺の人生ってなんなんだろうな」

未婚バツ無し独身仲間として胸が痛み、車で家まで送ったところ、毎回私を見掛ける度に

「……今日も迷惑じゃなかったら乗せてもらえるか?」

「今日も乗っていいか?」

「おう!乗せてくれや」

当たり前のようにタクシーにされるのと、スーパー内で付きまとわれるのが嫌になり、別のスーパーを利用したり、時間帯をズラすことで接触を避けていましたが、勤務先の飲食店では避けられません

ある日のことでした

「俺さあ……インド行くわ」

注文の品を持っていった私に、遠い目をして語りだす角野卓造

理由を聞いたところ、49日が終わったので、お母さんの遺灰をガンジス川に撒くとのこと

さぞかしお母さんはインドが好きだったのだろうと聞くも

「いや、全然

日本から出たこともない」

まさかの答えを返されます

なら日本に遺灰を撒いたり保管したほうがいいのではないかと提案するも

「インドじゃなきゃダメなんだ……そんな気がする」

揺らがぬ謎の決意

通信高校卒の私とは、頭の構造が違うのでしょうが、縁もゆかりも無い国の川へ撒かれるお母さんの気持ちを考えると泣けてきます

何度か説得を試みたものの

「2回服役してる俺の師匠と一緒に行くから大丈夫」

「テナガザルに眼鏡取られるらしいからコンタクトデビューした」

「全てを無にして挑みたいから仕事辞めてきた」

強固な意思を持って旅立ち、1ヶ月平穏な日々が続きましたが、仕事後に立ち寄ったスーパーのサッカー台で袋詰めをしていると、見慣れた角野卓造が手をあげながら近付いてきます

ガンジス川に遺灰を撒いたのか聞くと、現地の人に

「お前の母親はインドが好きだったのか?」

と尋ねられ

「いや、全然」

と答えたところ、クレイジー扱いを受けたので、近くの寺院にお布施をし、遺灰を納めてもらったとのこと

異国の地で息子に置いてけぼりにされたことに変わりはありませんが、川からお寺になっただけ良かったのかもしれません

「それでさ、アンタにお土産買ってきた」

大きな袋を手渡され

「いらないなら捨てて

一応ドイツの真珠とかで本物だから」

インドで何故ドイツの真珠なのかわかりませんが、返す間もなく

「ほんじゃ!」

すぐに踵を返され、少年漫画のキャラ張りに後ろ向きに手を振られます

送りを強要されなかったので、車を買ったのかと思いきや、帰り道で坂道を歩いている角野卓造の横を通り過ぎました

気まずかったです

ちょっと可愛い袋に入っていたので、いそいそと開封

現金な性格なので

なんか高そうな物申し訳ないな……

意地悪しないで帰り道送ってあげればよかったな……

いそいそと開封します

デンドンデンドンデンドンデンドンデレンドンッ!

呪いの音楽が流れます

幼稚園児のようなショルダーバック

木製のボウル

石のペンダント

……………

とりあえず装備してみました

色々なステータスが下がった気がします

ペンダントの色は私の車と一緒なので、細やかな心配りが感じられます

袋の底を漁ると、新たなアイテムが追加されました

教会に行くまで外せなそうです

心理的に捨てづらいうえに、木製のボウルから虫が湧いてきそうなので、ビニール袋にまとめて玄関に置いていますが、視界に入る度に軽くダメージを受けます

感想を求められそうで憂鬱です

余談ですが、仕事を頑張ろうと思い、ちょっと高級なスーツを新調しました

部長クラスと見紛うようなダブルボタンと、肩幅からの恰幅の良さがポイントです

鏡の汚れがショック具合を物語っています

店員さんが

「お姉さん絶対こっちの方が似合うと思いますけど……」

と持ってきてくれた無難な形のスーツを断固拒否

「せめて下はワイドパンツにすると今風に……」

のアドバイスにも背きテーパードパンツを選択

サイズがなかったので、他店舗から取り寄せをしてもらい、自宅で再度着たときの違和感が拭えず、画像を友達や職場の人に送ったところ、一様に

「……なんでコレ選んだ?」

との反応だったので、お蔵入りしていますが、職場の懇親会で話題が尽きたときに大学生のアルバイトさんに見せて笑いを誘えたのが唯一の功績です

「ジャケットと分けて普段遣いにすれば?」

「ボタン閉めずにインナーを派手色にしたら?」

などのアドバイスに従い、色々と試すものの、どうにもこうにもオッサンが止まりません

冬になったらコートの下に、こっそり着用しようと思います

妖怪人間ベラみたいなワンピースなども買ったので、今度載せます

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