人生のツケが押し寄せすぎ

40歳ひとり暮らし貧乏女の心境と愚痴

散々なデート 2人目 前編

2年ほど前のことです

会って初日に合鍵を渡され、翌日に

「性格がエキセントリック過ぎる」

とフラれて鍵を回収された男性から、5日の朝に連絡が来ました

「お久しぶりです

昨日出先で見かけた気がして連絡しちゃいました

迷惑ならスルーしてください

コロナがひどいことになりましたが大丈夫ですか?

外出しにくくて大変ですよね(>_<)」

子なしバツイチ46歳

見た目が好みでお金持ちなので迷惑とかではないのですが

「喋り方が早口で疲れる」

「声が甲高い」

「何を言っているのかわからない」

「考え方とか物事の捉え方が変だと思う」

などとディスられるので凹むのです

自覚はありますが直すのが難しいです

服装・化粧・髪型についてのダメ出しもされます

値踏みするように見られ、しみじみと

「……10年前に会いたかった」

とディスられるのも傷つきます

昨日は職場にしか出掛けていないので私ではないと返信

食事に誘われたのですが、美容室に行きたかったので夕方からでもいいかと聞いたところ

「わかりました

最近の目の調子がよくないので夜間の運転を控えています

よろしければ車に乗せてもらってもいいですか?」

なぜか交換条件のように提示されたので、どこで待ち合わせをするか確認すると、自宅まで迎えに来てほしいとのこと……

30分ほどかかる距離であり、近場しか運転しないヘッポコドライバーの私には無理です

相手の男性は軽い白内障を患っています

道がわからないのでまたの機会にしましょうと提案すると

「いえ、問題ないです

運転頑張りますね」

問題ないわけはないですし、私のせいで事故られても嫌なので、美容室を諦めて14時にイオンで待ち合わせをすることにします

「焼き肉でも食べますか?」

の殺し文句にやられましたが、誘ってきたのならば迎えに来てくれるとありがたいです

f:id:yasagureonna:20200506222101j:plain

コロナ騒動の中、来週から札幌の店舗に2週間のヘルプに行けと言われたので、スーツケースの中を仕切るやつを買いました

靴を2足収納出来るらしい入れ物に惹かれました

会社は私のことを何だと思っているのでしょう

後ろ楯のない女はコロナ特攻隊に任命される運命なのです

滞在する社宅の調理器具や寝具が汚いらしいのも嫌です

ビジネスホテルに泊まりたいです

私は時間厳守の鬼なので10分前に駐車場で待機していると、お相手もついたとのこと

亀田興毅に似ているので、亀田と表記します

「私は◯◯の前の出入り口付近にいます」

「それはどこですか?

僕は◯◯の前です」

………………

3分が経過しました

美味しい硬めのどん兵衛が食べられる時間です

「こっちに来ることは可能ですか?」

痺れを切らした亀田に呼びつけられたので、渋々反対側の駐車場まで向かいます

「◯◯の前に来ました

どこですか?」

似たような車ばかりでわかりづらいのでLINEをするも

「いつもの車に乗ってます」

…………

いつもの車がどれだかわからないので聞いているのにこの仕打ちです

ナンバーなど覚えていません

電話をかけて車から降りてもらうように頼み、やっと辿り着くことが出来ました

この時点でもう帰りたかったのですが、焼き肉が私を誘惑します

放っておくと何十分も無言を貫き通す人なので、話題を振るも

「……そうなんですね」

「……そうなんですか」

「……普通です」

反応が悪く、吸収される壁に向かってボールを投げている気分になります

なぜ誘ってきたのでしょう…………謎です

【営業中止のお知らせ】

恐れていた事態が起こりました

ネットの情報では営業中でしたが、コロナの影響で自粛をしているようです

まあ他にも焼き肉屋はあるなと気を取り直した矢先

「……なんか焼き肉って感じでもなくなりましたね

あ、びっくりドンキーありましたよ」

不吉な情報が耳に入ったので聞こえない振りをします

私の気分は変わらず焼き肉ですし、せっかくの休日に美容室を諦めた見返りがびっくりドンキーではあんまりです

もう一軒の焼き肉屋も閉まっており、本格的にびっくりドンキーを推してきたので、せめてスープカレーが食べたいと行き先を変更してもらいました

札幌に行った折には、3泊4日で7軒回るほどスープカレーが好きなのです

マトリックスのように全身黒ずくめ、キャップを目深に被り、サングラスで武装する姿は売れない芸能人のよう

教員なので

「生徒や父兄に気づかれないよう自衛をしている」

そうなのですが、逆効果だと思います

私といるのを見られたくないのかもしれません

お気に入りのスープカレー屋さんは味もさることながら、店長がカッコいいので10年以上通っています

いつも笑顔なのですが、休憩中やトイレに行くときに真顔になるところが好きです

彼氏が出来る度に連れてくるので、ふしだらな行き遅れブスだと思われている可能性があります

注文を済ませ、料理が来るのを待ちます

………………

………………

………………

話題がありません

亀田はテーブルを見つめ、私は窓の景色を眺めます

拷問のような時間です

母の癌の部位について聞かれたので、説明と取り去った説明をすると

「……再発した挙げ句、余命半年くらいかもしれないので色々と覚悟はしておいた方がいいですよ」

と、無駄に不安を煽られます

確かにそうかもしれないですが、人に指摘されると気分が悪いです

1年前に電話で近況報告をした際

「やさぐれは結婚に縁がないのかもしれないね……

一生独身で過ごすのかもしれない」

と予言された記憶が蘇ります

2年前、鍵を回収された挙げ句ダメ出しが始まったときに

「そりゃ奥さんも逃げますね」

と反撃したのを根に持っていたのでしょう

スープカレーが届くと閉口一番

「量が………………食べきれるかな」

私も大概ネガティブですが、吐き出す言葉が全て暗病反なので気分が沈んできました

次回に続きます

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 一人暮らしへ
にほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村