人生のツケが押し寄せすぎ

40歳ひとり暮らし貧乏女の心境と愚痴

散々なデート 2人目 後編

前回の続きです

おもむろにスプーンを持ち、マスクをズラす亀田

「あ……美味しい」

隙間から入れたスープカレーを咀嚼しながら呟くとマスクを戻します

「これは……本当に美味しい」

そうです

ここのスープカレーは美味しいのです

おまけに店長さんはイケメンです

「……この前行った◯◯よりも美味しい」

ズラす

食べる

戻す

…………

ズラす

食べる

水を飲む

戻す

…………

ズラす

食べる

テーブルを見つめる

戻す

…………

ズラす

食べる

水を飲む

戻す

…………

食べている間だけマスクを外したらどうかと控え目に提案するも

「コロナが怖い」

と一蹴されます

失うものがあるから怖いのでしょう

羨ましい限りです

「最近何か面白いことありました?」

唐突なフリです

強いて言うなら今の状況ですが、言ったら怒られそうなので秘密です

ズラす

食べる

残り少ない水を飲む

戻す

…………

ズラす

食べる

ほとんど残っていない水を飲む

戻す

…………

ズラす

食べる

空のグラスを傾ける

戻す

…………

水を注ごうか申し出るも

「いや、水はいい」

拒否しながら空のグラスを傾けます

ちょっと恐怖を覚えてきました

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奮発してハタハタのいずしを買いました

胃腸が喜んでいます

半分食べてしまいましたが8匹入っていました

店を後にし、車に乗り込むと開口一番

「で?

何か悩みとかありますか??」

随分と強引なカウンセラーです

せっかくなので出川の妖怪リップサービスっぷりを披露

感想を求めると

「それは…………

なんか壮絶すぎて何も言えない」

役立たずの答えが返ってきました

「その人の年収はいくらですか?」

わからないと答えると、会社の名前と住所を聞かれます

ついでに車の修理が早くて安いとオススメしておきました

出川が尤も苦手とするタイプなので嫌がらせです

半年間の徒労に私は結構傷付いているのです

終始無言の帰り道

「あ……逆でしたっけ?」

わざとらしく私が車を停めているのとは逆の駐車場に入っていく亀田

ここでいいと伝えると

「そうですか……では」

ドアを閉めた瞬間、颯爽と走り去っていきます

事故ればいいのにと思いました

所要時間1時間30分

時間を無駄にした感が半端ないです

疲れきって帰宅し、床に寝そべっているうちに夜になり亀田からLINEが届きます

「公私ともに頑張って下さい」

目的が不明でモヤモヤします

徹夜で寝て導きだした推理がこちら

①出先で見掛けた人を私だと勘違い

記憶が暴走し、期待を込めて会ってはみたもののの思ってたのと違ってテンションが下がった

②コロナで寂しくなった

自粛中でテレワークをしているらしく、性格の悪さ故か友達がいなさそうなので人恋しくなったものの、これならひとりでいた方がマシだと悟りテンションが下がった

③嫌がらせ

………………

まあアレですね

終わった関係の寂しい者同士が再会したところで上手くいく筈がないと学びました

寂しさを感じないくらい充実した毎日を過ごしたいです

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