人生のツケが押し寄せすぎ

40歳ひとり暮らし貧乏女の心境と愚痴

エキセントリックな家族 2/2

成長するにつれ、貧乏にコンプレックスを覚えた私は嘘をつくことを学びました

もらっていない物を買ってもらったと言い張り、旅行した体で夏休みの感想文を書きます

妄想癖にますます磨きがかかる時期です

「夏休みはカラオケでシャ乱Qのズルい女を歌って楽しかったです」

と、正直に生きる弟が眩しく見えました

「ハワイに行って海で泳いだ」

「飛行機でディズニーランドに行った」

「キャンピングカーで道内を廻った」

同級生が誇らしげに披露するなか、しょっぱすぎる報告です

私が担任だったら確実に贔屓します

寿司屋を経営する叔父は腕のいい職人ですが、極度に人がよくアル中です

ノリで会計をまけたり、採算度外視のもてなしをするので、よく叔母にキレられていました

飲むと感情のブレーキが効かなくなるのでしょう

叔父に連れていってもらった飲み屋でのことです

隣の客と口論になり

「ちょっと待ってろ!!」

と、5歳の私を店に置き去りにした叔父は、ほどなくして2本の刺身包丁を手に舞い戻りました

相手の前に片方を放り出し

「俺と勝負しろ!

殺してやる!!!」

と凄む姿は軽くトラウマですが、相手の分も用意してあげるところが幼心にも紳士的に映りました

祖父も酔うと包丁を振り回すタイプだったので、よく隣のおばちゃんの家に避難していたのですが、車庫で転んで顎を自傷するなどお茶目な一面も持ち合わせています

また、好景気に買った土地で山小屋を自作し、死んだ鹿を見つけ解体

剥製を作りつつ農作物を育てるなど器用であり、当時は珍しい大型バイクを購入

嫌がる祖母を無理矢理後ろに乗せ、砂利道のカーブで盛大に転倒した挙げ句、怒り狂った祖母に持っていた大根が真っ二つになるほど勢いよく頭を殴られるなど、毎日がエキサイティングです

帯状疱疹にかかった私を、登校拒否から来る仮病だと決めつけ、階段から蹴り落としたこともあるバイオレンスな母は祖父と折り合いが悪く、よく掴み合いの喧嘩をしていました

友達といるときに出前中の父の車とすれ違い、手を降られましたが、思春期特有の照れくささで無視をしたばかりに、拳大の石を渾身の力で膝に投擲され、肉がえぐれたこともあります

いつか寝たきりになったら仕返ししてやろうと思います

まともなのは弟くらいですね

大学を卒業後、SEに就職

その後フリーランスとなりますが鬱病で休職

木こりとして復活し、現在は大学職員をしています

趣味はカメラと蟻の観察と山登り

トリリンガルで海外への1人旅に加え

人形制作も手掛けるマルチな奴です

適齢期に結婚しています

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これは私のプーリップです

お気に入りです

とてもシャ乱Qのズルい女を歌って喜んでいた男とは思えません

同じ両親、同じ環境でどうしてここまで差がついたのでしょう

前に酔いが回って判断力が低下しているときを狙って、何気なく話をふってみたところ

「姉ちゃんにみたいになりたくなかった」

と言われました

自分の無能さを環境のせいにしたいですが、弟がいるので出来ません

私もたまには役に立ってます

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