人生のツケが押し寄せすぎ

40歳ひとり暮らし貧乏女の心境と愚痴

伝説のバカの話 1/2

26歳から29歳まで伝説のバカと付き合っていました

私は同じ会社で19歳からアルバイトを始め、30歳で社員となるまでフリーターを続けていた実写版コンビニ人間みたいな女です

仕事は飲食なのですが、名前を出すと他店舗でも

「……そんなバカもいたね」

と認識されるほどのバカです

私もかなり頭が悪いですが、次元が違います

強烈です

あまりに仕事が出来ず会社に不利益を招くので、懲戒解雇か自主退職か選ぶように促され、退職を選んだほどのバカです

当時私は何も考えておらず、30歳を目前に結婚に焦っていたので、冷静な判断が出来なかったんだと思います

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苦い味と臭いが好きです

特に延暦寺の叡山香はニッキの香りを凝縮したような夢のような線香です

仁丹を口に含みながら、叡山香に包まれていると極楽にいるような気分になります

自身もやがては加齢し、独特の老人臭を放つようになるのが今から待ち遠しいです

伝説のバカは6歳年下の社員で、改造した黒い軽自動車に乗っていました

ライトをピンクにし、青光りする車内

フロントには黒いモフモフとHEMPのエアフレッシュナー

マフラーを切っているため無駄にエンジン音がうるさく、車高を下げすぎているので冬場は進まなくなります

ホコリと食べかす、ゴミだらけの車内は異臭を放ち、乗るのが憂鬱になるほどでした

当時私は実家に住んでおり、バカの実家から1時間ほどの距離でしたが、暇だったのかほぼ毎日のように迎えに来てくれました

バカには歯みがきという概念がなく、ほぼ全ての歯が虫歯で変色しており、両親も総入れ歯でした

本人も末期の歯周病に侵されており、歯を磨くと血塗れになるのが嫌だったそうです

私は神経質なので、あまりの汚さに堪えきれず歯医者に連れていき、無理矢理歯を磨きました

そのうち夜になると自主的に歯ブラシを持ってきて私の横でスタンバイするまでに進化します

自分で磨くという発想はなかったようです

バカはお風呂にも入りません

家族も入りません

バカのお母さん曰く

「うちの息子は体臭がない」

とのことでしたが、会社ではフケだらけで臭いと評判でした

フケ症のうえに不潔が原因で頭皮の状態は最悪

清潔にして皮膚科に通うように促すも

「人のコンプレックスをバカにするな!!」

と怒るので、めんどくさくて放置しました

ある日のことです

会社の研修で中国に行ったバカが、一生懸命レポートを書いていました

バカのお母さん曰く

「うちの息子は小学生のとき作文コンクールで賞をもらったことがある」

とのことだったので、本人も自信があるようでレポートを渡され、感想を求められました

以下、原文です

【ぼくは中国に行きました

会社のみんなで行きました

中国はとても遠いいです

飛行機で行きました

僕たちは万里の長城にのぼりました

足が痛くて疲れましたけど頑張りましたのでのぼれました

とても長かったです

人がいっぱいいましたのでとても疲れましたけどやぱり中国はすごかったです】

短いし、何が凄かったのか書いたほうがいいんじゃないかと提案しましたが

「アルバイトに何がわかる!!」

と激昂したので放置しました

後日、書き直しを命じられたようです

ある日、バカがお灸を買って帰ってきました

どうやら私がひどい肩凝り症なので、よかれと思っての行動らしいです

ありがたいなと思いながらも、不安要素しかなく自分でやるよとお灸を受け取ろうとしますが、俺がやりたいといって聞きません

めんどくさくなって任せたところ

「あっつ!!」

バカの声と共に背後の焦げ臭い匂い……

私の髪の毛が燃えています

「熱い!熱いっ!!」

と何故かバカがうろたえていたので、自分で洗面所に行き鎮火しました

どうやら私の肩に貼り付けたお灸に、バーベキュー用のチャッカマンで火をつけようとしたところ髪の毛に引火したようです

もともと酷い癖毛の私ですが、当時は頻繁に縮毛矯正をかけており、胸下までのストレートロングがこだわりでしたがボブにする羽目になりました

チリチリになった毛先を見てバツが悪くなったのか

「元々そんな髪の毛でしょ?」

と言われたので殴りました

バカは泣いていました

続きます

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